女性医師も奮闘中!!!

2014年2月アーカイブ

水俣病検診

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どうも、総合診療科のknzwです。
現在日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)の出席のため、横浜に来ています。
なぜか横浜のほうが温かいです。
そして、JSPEN人多すぎ。

でも今回の報告は別件です。

2/23に同じグループの水俣協同病院が主催する水俣病検診のために、熊本県は水俣まで行ってきました。

清田カンファの終了後すぐに小倉駅に向かい、新幹線で新水俣まで約1時間半。

着いてから食事をしようと思っていたけれど、駅前を見たら余りに何もなくて茫然。

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食事できずに寝なければならないかと思ったけれど、地方の新幹線駅にありがちな光景で、ホテルまで行けばちゃんと周囲にはお店があるのでした。

現地で合流した激熱のN院長と翌日のための診療マニュアルDVDを見たのち、近くの小奇麗な居酒屋で食事。
馬刺しと地元の日本酒「亀萬」が旨すぎてたまらなかったです。


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翌日のことなど考えずに二人で8合開けて爆睡。

ここまではいつもの楽しい出張だったのです。

ここまでは。




翌朝は水俣公民館でオリエンテーション。
診察も公民館の講堂で行うことになります。
講堂には手作りの診察ブースが並びます。


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ボランティアのスタッフは、医者・看護師やその他を合わせて50名以上、今回受診予定の人数を超え、そのことがこの事業の困難さを表しています。
水俣病をライフワークにしておられる地元の医師からのご説明をいただきました。
今回の目的は、水俣病患者として国に認定される地域外の住民で、ハンター・ラッセル症候群(水俣病の病気としての正式な病名)の症状がある人を拾い上げること。
そのために病歴と神経学的所見をできるだけ詳細に記述する必要があるとのことでした。

前日のDVDで普段とっていないような神経学的所見を摂らなければならないことはわかっており、そのためにいろいろと質問した後に各ブースへ。

僕は午前午後で合計2人の患者さんを拝見いたしました。
が、その症状は想像を絶するものでした。

ハンター・ラッセル症候群の症状として、中心性視野狭窄、口周囲及び四肢遠位有意の温痛覚・触覚障害、構音障害、短期記憶障害などが挙げられますが、どれもが、生活の質(QOL)を著しく障害するものだということを、強く実感しました。

しかも彼らの多くは、20年以上も前より自覚症状があるにも関わらず、水俣から遠い地域に住んでいたりすることで治療や支援を受けられず、一方でその症状や水俣病に関連する偏見のために、強い精神的苦痛を強いられて来ているのです。
そして何よりも、そういった人がたくさんおられるのに、その事を今まで知らなかったという事実に打ちのめされたのでした。
もしかしたら、このような症状を持った人が全国にいるにもかかわらず、この病気に対する医療者の無知のために、診断されずに苦しんでいる人がいるかもしれない。
もしかしたら、私の前をそのような患者さんが通り過ぎたことがあったかもしれない。
その事実に愕然としました。

今まで働いてきてもっとも強い衝撃を受けたのですが、正直、私の文章力では患者さんを拝見したときの激しい驚きを伝えきることが出来ません。

でも、公害についての企業や自治体・国の責任とか、そういった小難しい話は置いといて、私が今すぐしなければならないことは、この病気のことをもっと多くの人に知ってもらえるよう努力をすることだと考えて、今キーボードを叩いています。

水俣病の問題はまだまだ終わっておらず、これからも多大な支援が必要だと実感しています。
今後も機会があれば、検診や周知のために出来ることをやっていきたいと思う次第です。

最後に。
私のブースには同じ福岡県の米の山病院の看護師Iさんがついてくださいました。
普段の診察とは異なることをしなければならないためか、1人の診断書を作るのに約2時間かかります。
その間Iさんは本当に丁寧に私のことを助けてくださいました。
この場を借りてお礼を申し上げます。


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時代のニーズ

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さて、ケンドル先生シリーズ、T的にはラスト。


ケンドル先生の講義、

「ホスピタリストの役割」


ホスピタリストは、

入院している患者のあらゆることに関わっている。


代表的な病態として学ぶべきもの...

糖尿病、消化管出血、肺炎、

疼痛管理、周術期内服、敗血症、

脳卒中、尿路感染症、深部静脈血栓症等々

代表的な内科的なCommon diseaseだけでなく、


蜂窩織炎、骨粗鬆症等

内科でないけど内科的なCommon diseaseの対応、


リスクマネジメント、緩和ケア、チーム医療、医学教育

様々な観点からの医療の提供等の

役割を担っています。



「この病気はうちの科ではない」

「こっちの科でもない」


高齢者は複合病態であり、

一つの科に決めるための優先順位を

常に決められるとは限りません。


時代のニーズに合った形で、

院内のたらい回しは大分減りそうですね。


ちょっと研修医には難しい内容でしたが、

男前病院の総合診療科も

結構ホスピタリストに近いことをやっていそうな気がしますね。


後は、意識の統一と明文化をちゃんと出来れば、

日本で数少ないホスピタリストへの第一歩になるかも!?

科学と倫理と哲学と

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あっという間にソチオリンピック終わってしまいましたね...。

こんなにダイジェスト含め全く内容が把握できなかったオリンピックは

自分の記憶の中ではありません、Tです。


さて、一つ前の続き。

ケンドル先生と研修医の症例カンファのお手伝いをしました。

久々の通訳を通算2時間...


不器用ながら何とかこなしました。


プレゼンテーターは2年目のT中。

1年目の時のベスレジ。優秀です。

症例のテーマは事前に話し合い、


「重度の認知症寝たきり患者の治療の選択肢。」


重いテーマです。

男前病院は重症患者をいっぱい診ますし、、

施設からの紹介患者も多く診ます。

これからどんどん進む高齢化社会。

避けては通れない医療です。


救命と延命


家族の希望の治療と本人が希望したであろう治療


良性疾患と悪性疾患の終末期医療



そこには医学という科学だけでなく

医学という倫理・哲学を織り交ぜて考えなければいけません。


2年目でT中は葛藤の中、

とても色々なことを考え、悩み

その症例をプレゼンして、ディスカッションをしました。


いやぁ、ケンドル先生。

イケメンだけでなく、凄い先生です。

もう目からウロコ。

ニューメキシコは元々文化圏の異なる人たちが多く存在し、

非常に多くの異なるシチュエーションでの対応を強いられます。

その中で、どれだけ客観的な評価で、

終末期医療の対応をするのかを丁寧にアツく教えてくれました。


改めて、ホスピタリストの大切さだけでなく、

緩和ケア専門医の大切さも教えてもらいました。


日本もこれからの高齢化社会。

臓器別専門医ばかりを増やすだけでなく、

プライマリケアを出来る医師をどんどん育てていかないと、

時代は待ってくれないところまで来ています。



超超超イイイケメン先生でした。


Tのこれからの大きなテーマとして、

高齢者医療を地域・救急の視点でどうしていくか、

はかなり大きなものとしてあります。

エビデンスだけではどうにもなりません。


文化、倫理、風土...

人間臭いものをうまく言語化してアピール出来ていくように

レベルアップしていきます。


ホスピタリストがやってきた

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男前病院の近くに24時間営業のMax Valueが

昨年12月に開店しました。超便利です。

セブンイレブンもプライベートブランドが充実して超便利です。

コンビニ化するスーパー、スーパー化するコンビニ。

どんどんそれぞれが拡大化。

今後10年でどうなっていくのか興味深いです、Tです。


さて、ビジネス観点をメキメキと学んでいますTですが、

男前病院には毎年恒例の米国人がやってきました。

家庭医の先生、ERの先生、さて今年は...

ホスピタリストの先生でした。


ホスピタリストとは何ぞや!?

米国でも1990年代に登場した超新しい概念の専門医です。

ざっと簡単に言ってしまえば、

外来は一切見ずに、あらゆるcommonな病態の患者をみる

入院専門のジェネラリストです。


今回は、ニューメキシコ大学のホスピタリストのチーフの

ケンドル先生がやってきました。

まぁ、写真で見るよりもイケメン!


日勤中は総合診療科の症例カンファをして、

夕方は「入院患者の糖尿病と高血糖のマネジメント」

についてレクチャーしてくれました。



米国は半端ない入院期間の短さで、

ニューメキシコ大学は平均在院日数4~5日間!!


日本では経口内服、インスリンスライディングスケール、食事療法を

組み合わせながら血糖を調整していきますが、

今回はBasal Bolus insulin療法のやり方を教えてくれました。

米国は入院中の血糖管理はインスリンのみで調整するそうです。


エビデンスに基づき、とても分かりやすく説明してくれました。

国、文化が違うとより一層多くのことを学ぶことができます。


確かに血糖管理は、糖尿病専門医でなくても日本でも見ないといけないはずですが、

実際は結構曖昧な管理をされていることが少なくありません。


Common diseaseであれば、内科・外科・マイナーに

こだわらず、ホスピタリストによってそれが標準化され、

また、在院期間の短縮・コスト削減に繋がっているんだなぁ、

という一端を見せてもらいました。


今回のケンドル先生には多くのことを学びました。

せっかくなので、もう2発くらいケンドル先生に学んだ

ことをアップしたいと思います。

乞うご期待!

清田カンファ

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ご無沙汰しています、総合診療科のknzwです。

総合診療科とは言いつつ病院内旅芸人をしており、
9月10月はER、11月12月は脳外科(!)、1月は循環器と内科気味でしたが、今は皮膚科医をやっています。
なんでも勉強させてもらえる当院の懐の深さと垣根の低さに感謝しなければいけませんね。



今日は北九州レジデンツセミナー、通称「清田カンファ」に参加いたしました。
これは、麻生飯塚病院の清田雅智先生を北九州にお呼びして年3回文字通りのコアなレクチャーを受ける勉強会です。

今日のお題目は「膵臓の身体所見」!

ぱっと聞いただけで私は1個も身体所見が思いつきませんでした。

McGeeには項目どころかただ一つの記載もなく、Spiraですら1ページしか書かれていない内容です。

教わったものを少し羅列すると・・・
・Cullen兆候
・Grey Turner兆候
・Ransohoff sign
・Mallet-Guy's sign
・P点
・高山(コウヤマ)の圧痛点
・Pancreatic bruit

どれも字面だけではなんだかわかりません。

ただ、それでも身体所見を取り続けるとSuPinな所見に出会うということはよくわかりました。
もっと頑張って身体所見を取りにいかなくては。


症例検討は当院期待のルーキー(ベストレジデントは逃したけど)ドM野先生のTSS症例でした。

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1年目として上出来なプレゼンで、とても感心させられると同時に、清田先生から指摘される内容の多くが病歴・身体所見がらみということも特筆すべき点だと思います。
もっともっとみんなでこういったトレーニングをしていかないといけないですね。


ここ最近、バタバタしていてあまり内科系の報告ができていなくて申し訳ないです。

実は今週もニューメキシコ大学から米国人ホスピタリストがいらしていたのですが、写真がないのでまたの機会にしようと思います。

とか言ってる間に誰かが投稿しちゃうかな?

国試お疲れ様でした

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自分たちが終わった国試から1年経つんだってしみじみ感じるじょーじです。

108回国試おつかれさまでした。

10年に1度の難易度とかで、ほんと大変だったようで。うちに今年から入ってくるメンツたちは大丈夫だったんだろうか・・・。

あまりの難しさ?に

総統閣下が108回医師国家試験について言いたいことがあるようです

http://www.youtube.com/watch?v=P88qbVPkypY

というネタまで作られたようで。

ほんと、お疲れ様でした。今後さらに国試が臨床化していくことと思うんで、うちみたいな臨床バリバリの病院に見学来てください(^^)

救急救命士が実施可能な手技はどれか?という国試もうちにいてたら普通にわかるんで、結構おすすめです。

会津の地域救急はアツかった

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どうも、何か気付いたら直ぐに投稿が

ご無沙汰になってしまうTです。


結構前の話になってしまいますが、

2月8、9日は会津でEDLSコースが開催されました。

2年前も講師として参加させて頂きましたが、

とても災害医療に対する意識が高い地域です。

今回も北九州→東京→郡山→会津

ってな感じで行ってまいりました。遠い...


もう凄い雪、雪、雪...

僕等九州に住んでいる者からすると、こんなに降られたら

交通網含め、生活関連のインフラがストップしてしまいますが、

会津の人たちは何のその。余裕の車の運転です。逞しい。


今回は、ほんわかする感じで和室を中心に講習をしました。

その場所ごとに合わせて対応するのがEDLSのウリですね。

START法のトリアージ訓練、


救護所での医療のあり方、


福島での開催なので、放射線被ばくに対する個人防護具(PPE)の

適応および着脱の仕方、


誰一人受講生が手を抜くことなく、

超熱心に受講されておりました。

都市部よりもやはり地域に行くほどその傾向を感じます。


都市部は勉強会が多く、多くの医療機関、医療従事者がいて、

どうしても一人あたりの責任感が薄らいでいく印象があります。


しかし、地方は自分たちで地域を支えているという自覚が

明らかに高く、本当にこちらも元気を貰えます。

会津のEDLSに参加するのは毎回楽しみにしています。


救急・災害の視点からの地域医療のあり方について改めて考えさせてくれた2日間でした。


いやぁ、帰りも本当に遠かった...






PEEC行ってきました

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昨日熊本であったPEEC行ってきました。

臨床救急医学会で紹介があって一回行きたいと思ってたのが、ちょうど熊本であるということで行ってきました。

Psychiatric Evaluation Emergency Care
の略で、救急医療における精神症状評価と初期診療


うちの病院によく来る身体合併症のある精神科の患者さんへの対応とか、救急外来によく来るタイプの精神科の患者さんとかほんとに勉強になった。

ほんと、この精神科と救急科の境界って奥が深そうで極めると楽しそう。

次回3月くらいにやるとか言ってたので、興味がある方はぜひ調べられたらいかがでしょうか?
ほんと、いい勉強ができました。

電子カルテ導入

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今日は男前病院の近くの商店街の大火事、

挟まれ症例の現場出動、

消防学校での外傷の講義。

慌ただしい一日だったなぁ、のTです。


前回の投稿から2週間。あっという間ですね。

男前病院では2月になってから

電子カルテを導入し、病院全体が慌ただしい感じです。


もちろん多くの患者がどんどん搬入されてくる

救急外来も例外ではありませぬ。


でも若々しいヤル気溢れる初期&後期研修医は

大変な中、皆さん結構楽しみながらやってくれています。



与えられた命題を、どのように対応していくかも

社会で生き抜いていくためには重要ですね。


不満を言おうが、ネット・パソコン時代の波には逆らえませぬ。

物事を如何に楽しんで、味方をいっぱい作ってやっていくか、

を常に模索しながら前向きにやっているTです。

研修医も皆前向きで適応力があって頼もしい限りです♪


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