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センター試験始りましたね。受験してから早10年が経ちました。宮崎は雪とは縁がなく、交通の心配をしなくて済む点では全国の受験生よりちょっぴり有利だったかも。ただ、雪の心配をしない宮崎と沖縄の受験生はいつも都道府県別成績が46位と47位でしたけど(笑)。今はどうかな・・。

さて11冊目は「エビデンス主義」和田秀樹 著です!
和田先生は精神科医ですが、様々な著書を出しておりTVのコメンテーターとしても有名ですね。この本は題名通りエビデンスを重視しましょう、という内容なんですが、医学的問題だけでなく、日常における社会問題なども実はエビデンスと違う、根拠のない報道が多い!と指摘しております。たとえば↓
・臨床研修制度が始まって一番研修医が減ったのは東京都→研修医の都会集中は間違い!
・未成年の殺人検挙数は減り続けている→少年の凶悪化は間違い!
・高速や新幹線の駅を作った町で栄えた町はこの40年でほとんどない→交通インフラの利益は間違い!
・飲酒運転の厳罰化以降、逆に夜間の死亡事故は増えている→飲酒運転の厳罰化だけでは間違い!
などなど。

もちろん医療では他の分野に比べ、古くからエビデンスには注目されているみたいです。
最近NSTで周術期の多面的介入で患者のQOLを改善し、入院日数を減らそうというプログラムが叫ばれています。ERAS(enhanced recovery after surgery)というのですが、ここで扱われている論文を読むと
・術前下剤をすることは創感染や再手術等合併症を減らさないどころか術後リークや術前脱水を増やす
・術前飲水は2時間前まで問題ない上、空腹感や不安感を減らす
・結腸手術でルーチンの術後ドレーン留置は不要
など、周術期の勉強不足だった僕のイメージに反する情報がたくさんありました。しかも全部2つ以上のRCTを検討したmeta-analysisを踏まえての考察。


どうやらエビデンスとその活かし方には政治的意向やマスメディアの問題が多々影響しているようです。情報があふれ、その分注目を浴びる珍事を大々的に扱うマスコミ、様々な利権や既得権益などなど常に正しい根拠がその情報の背景にあるとは限らないようです。
しかし、ではどの情報が正しくて、どの情報が間違いなのか・・。取捨選択は非常に困難な時代になっています。一度自分が信じた情報を固定しても、柔軟にその知識を校正でき、更新できる姿勢が必要だと思いました。では当直いってこよ〜。  続

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このページは、レジデントが2011年1月16日 16:29に書いたブログ記事です。

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